
仙道さん最後の最後となるステージ、ハワイアンズ最高クオリティのショーと言える夜のポリネシアンショー。ステージに声援を送りながら、フラガール仙道さんと、フラガール仙道さんのファン、お別れのはじまりです。
夜のポリネシアンショーは、イントロダクションを挟んで本編一曲目から登場。この「ナアラアロハ」は古典フラ(カヒコ)で、音階のある楽器は出てきません。緊迫した雰囲気でショーの始まりをビシッと締めるのですが、この日は形式に捉われず、笑顔で踊るダンサーの姿が!過去のカヒコ演目は、表情を消して踊るのが特徴的でした。もともと今回のショーから、カヒコはやわらかい表情に変わっていましたが、最終日は更に一味も二味も違った笑顔が!日本のフラ🇯🇵を体現してくれているようです。ハワイアンズでしか見られない日本のフラこそが、私にとってのポリネシアンダンスの礎。その重要な一面を、一曲目から堪能させていただきました。
次の登場は、「カビューティーアオマノア」。マノアの山を歌った一曲で、低音を太鼓だけにしたこの編曲は、より美しく潤った山をイメージさせると思いませんか?仙道さんのしなやかな手の踊り、そして煌びやかな瞳と表情は、歌詞の意味の通り、雨や霧などで潤った美しい山をとてもキレイに表現していて、ラストステージの名場面の一つとして、ファンの心に刻まれました。
ショーの途中の体験コーナーのMCも担当。仙道さんのMCは、とても自然でニュートラル。これもファンに自然と親近感を持たせる、仙道さんの大きな魅力のひとつだったと思います。フリートークでも、心から出ている言葉なのだなと感じさせる話し方は、仙道さんが最も上手だったと思います。「見る準備は、できていますかー!」と問いかける姿は、仙道さんらしくしっかりとラストステージを楽しんでいるように見えて、とても嬉しく感じました。
お次は、ある意味盛り上がり最高峰との呼び声も高い(!?)サモアのステージ「ノヌパオア」。
この日は夕方のショーのMCで、ワイナニ美穂さんから、本曲のかけ声について初めてのレクチャーがあったのです!
-少し長いので、慌ててスマホにメモしました(笑)
個人的にずっと気になっていたので、とても嬉しい企画でした。サモアやタヒチアンの踊りにはかけ声が多く、言いたいけど正しくはわからないから、、、とジレンマがあったので、仙道さんのラストステージにこのサプライズは大盛り上がり。ワイナニ美穂さんありがとう!
サモアの踊りがよく似合う仙道さん。新型コロナ蔓延で全ての声出しが禁止された中、「笑顔」一本で盛り上げてくれた時期が、長い間続きました。その時も第一線で観客に笑顔を送ってくれましたが、いよいよ声出しが解禁されてからも、後輩たちを引っ張るかのように、声出しでステージを盛り上げてくれました。その明るい姿が、ファンの心に強く残っていることと思います。たくさんのファンが元気を受け取った、仙道さんのパフォーマンスです!
-サモアの魅力を教えてくれた仙道さん。ハワイアンズファンの間でも実は「サモアが一番好き」という人が多い。
いよいよ本当のクライマックス。ショーの終わりに向かって、タヒチアンダンスで駆け抜けます。「オテアテライ」の、暗闇から始まり、一気に衣装の赤で染まる演出は、夜のタヒチアン史上でも特に情感溢れるステージだと思います。列の先頭で、笑顔の花を咲かせて、本当の最後に向かう仙道さんの踊り。毎秒過ぎるのが名残惜しい時間です。
最大の見せ場、虹色の7名選抜タヒチアンダンス「アヌアヌア」。仙道さんは、毎度必ず最後のオレンジを担っていました。横一列に並ぶシーンでは、いつもセンターで盛り上げるのでお馴染み。ショーのタイトル「虹~Mana’o Aloha(マナオアロハ)~」を一番直接的に表現する重要な演目。先輩ダンサーとしてステージをまとめる姿がカッコよかったです。ラストステージは、輝く瞳で大好きな仲間たちとステージに虹をかけました。
クライマックスは、ハワイアンズの紹介映像でも多く使われる、象徴的な群舞「オテア」。観客に感謝の気持ちを送っているかのように感じさせる踊りに。ステージからの最後の景色を楽しむことができていると嬉しいです。表情は笑顔いっぱいで、送り出すファンにとっても、明るい気持ちになれる時間でした。
そのまま、ホントウのラスト「フラガール〜虹を」へ。笑顔に満ちたラストステージにした仙道さんでしたが、ここではつい目を潤ませる場面も。これまで何人もの仲間たちを見送ってきた立場でしたが、ついに自分自身のラストステージが来たことを実感した瞬間だったのかも知れません。気づくといっぱいのシャボン玉に囲まれて、曲の終わりを迎えます。フラガール人生を謳歌した仙道さんの最後の表情、史上最高の笑顔でした!!
カーテンコールのような位置付けで登場する「虹を(ロックバージョン)」。毎日過ごした日常が幕を閉じました。約9年に渡るステージの仕事を終え、ステージで最後まで目いっぱいに手を振り、ファンも力いっぱい振り返してお別れです。
ショーのあとにはSS席の観客全員と個別に記念撮影をしてくれました。普段の記念撮影タイムは、混雑状況に合わせて最大3名のフラガールが手分けしてお客さんと個別に記念撮影してくれるのですが、この日は特別、仙道さんが一人でみんなと撮影してくれました。ファンの目を見て、一人ひとりに最後まで心から感謝を伝えているのが印象的でした。
私も寂しい気持ちをグッと堪えて、感謝を伝えました(照)
寂しくなりますと伝えると、「ハワイアンズには残るので!」と明るく答えてくれました。ダンサーではないけれど、別の場所でお仕事するようです。またハワイアンズでお会いできると嬉しいですね!
記念撮影のあとは、ラストステージセレモニーとして、ごあいさつがありました。
仙道さんは、自分らしくいることで、周りから信頼やサポートを受けてきたのだろうと思いました。私が同じくらいの年齢の頃は、自分を押し殺すことでコミュニケーションが上手くいくのだと勘違いしていたところがあるので(笑)、これはきっと彼女の生きる才能です。このセレモニーのお話を聞く以前から、仙道さんのこの魅力は多くのファンが感じていたと思います。フラガールは、ただ踊れるだけでなく、それぞれに違った魅力を持っていないとダメな気がして、仙道さんのこの人柄は、大事な魅力でした。
だからこそ、退団がとても寂しいのですが、この日に見せてくれた笑顔を思い出すと、次の人生のステージも、前向きに応援したくなるのです。
みんなに言っていた「これからもよろしく」という言葉選びも、寂しくさせないための、最後まで仙道さんらしい配慮が見えました。
またハワイアンズのどこかで、気さくな笑顔が見られると良いですね!
以上、フラガール仙道悠莉、ラストステージ特集でした!